ニューボーンフォトはアート!ニューボーンフォトの世界

スタジオのセットでニコニコ笑う赤ちゃん・・・・
「1歳バースデイ」や「七五三」とは真逆なのが新生児撮影、
ここ数年日本でも人気になっている「Newborn Photo ニューボーンフォト」です。
スタジオに出向いて撮影するのではなく、
お客様の自宅に出張しセットを組むので、外出ができない産後でも撮影でき安心です。
ニューボーンフォトでは、新生児の赤ちゃんをただ寝かしつけて撮影するのではなく、
アートとして残すためのコーディネート力やアイデアも重要となってきます。
「記録写真」と「作品」
生活の中にある、飾らない赤ちゃんの仕草や家族のふれあいの様子を
記録として撮影する「記録写真」。ドキュメンタリーフォトといい、ありのままの瞬間を思い出として残せるメリットがある
記録に残せるスナップ写真もフォトグラファーとして撮影している身として
ニューボーンフォトとは違った意味で素敵だなと感じています。
ニューボーンフォトはフォトグラファーの「作品」だと思います。
インスタグラムなどのSNSで別のフォトグラファーのニューボーンフォトを見て
みんなそれぞれ、小物のセッティングの仕方や、編集を工夫していたり
「ニューボーンフォトはアートだな〜」
と感じることが多いです。
そんなニューボーンフォトを一つの作品として撮影するために、
私がしている工夫やアイデアを紹介します。
目次
アートな工夫① 生花を使って季節感を演出しています
普段の私たちの生活で「花」って、
花瓶に入れてテーブルに飾ったり、花束にして誰かにプレゼントしたり、
様々な用途がありますよね。
また「花」って見ているだけで元気になれたりしませんか?
お花って添えるだけでも華やかな印象になって素敵ですよね。
一輪でも素敵ですけど、組み合わせを変えることでまた違う味が出てきたり。
撮影で生花を使うメリットは、造花と違ってみずみずしくて、
季節によってお花屋さんの品揃えが違うので一期一会のお花の組み合わせを楽しめたりします。
お客様のお好きな雰囲気を事前に伺い、そのイメージに沿って生花をセレクトするようにしています。
生花で季節感を出すことで、お子様が生まれた季節が作品として残ります。
また葉っぱや、花びら一枚一枚切ったりできるので、
撮影の構図を変える際に工夫ができるのもメリットの一つ。
ニューボーンフォトをアートにするために私は生花を使うようにしています。
アートな工夫② 小物は全て海外からの取り寄せ
新生児の赤ちゃんがポージングするかごやバケツ
包まれているブランケット・被っているお帽子など
ニューボーンフォトで使うグッツや小物、小道具はたくさんあります。
まだ正式なニューボーンフォトのフォトグラファーとしてデビューしていなかった頃、
知り合いの新生児の赤ちゃんでニューボーンフォトのモデル撮影をしていました。
最初のうちは小物を自分で手作りして見たり、身近な物で代用して見たり。
出来上がった写真を海外のプロのニューボーン専門フォトグラファーと比較した時に、
「何かが違うな・・・」と思いました。
ニューボーンフォトの小道具は全て新生児の赤ちゃん用に小さく
作り込まれています。例えば白のベットを見本にしてみると、
写真上では普通サイズのベットに見えますが、実際手にとってみるととても小さいです。
海外には、ニューボーンフォトの専用のショップが多数営業しています。
本場の海外のアンティーク小物やグッツを取り入れることで、
お写真の雰囲気もぐっと本格的に仕上がります。
アートな工夫③ ギャラリーで写真を見た時のバリエーションをつける
昔に撮影した思い出の写真アルバムを家族で見て、
面白おかしく笑ったり・感動した時のことを共有したり
そんな家族団欒のやり取りをしたことはないでしょうか?
ニューボーンフォトのカット数は15カットから45カットから
通常の赤ちゃん撮影でお渡しするカット数より少なめです。
新生児の赤ちゃんはデリケートなので、赤ちゃんに負担がないよう
慎重にポージングを変えながら撮影します。赤ちゃんが泣いてしまったら、
途中休憩を挟みながら撮影をするため、カット数が少なくなります。
その分、一枚一枚が大切になってきます。
見返した時に同じ構図の写真ばっかりだったり、
似たような写真ばっかりだったら、
ニューボーンフォトを振り返る際の楽しみも半減してしまいます。
プロのフォトグラファーは写真を振り返る際の将来のことも
考えなければいけません。一枚一枚意味のあるニューボーンフォトを残していきたいです。
ニューボーンフォトを見返す時、初めて我が子に出会った時の幸せな気持ちを
思い出してもらいたいです。
まとめ
ニューボーンフォトはアートという「作品」です。
写真を切る枚数が限られているからこそ、一枚一枚に意味がある。
ニューボーンフォトを見返した際に、そこにはプロのフォトグラファーの世界観がある。
フォトグラファーの個性と完成が伝わってきます。
命がけの出産。新しい命の誕生は奇跡です。
ニューボーンフォトはそんな大切な思い出を記録として残すことができます。
ぜひ一緒に、アートなニューボーンフォトを残していきましょう。
ご家族に寄り添って、ご提案させていただきます。
